日記選りすぐり

モドル





 10月16日


うちの高校はまぁまぁの進学校だそうだ。

だのにうちの英語の先生はbecauseをベコウズと発音する。

いつぞやの英会話教室CM『「えーっと」は、いらんよー。』に優るとも劣らない発音。

・・・本当に進学校なのか?




 10月17日


うちの冷蔵庫は冷凍食品の比率が異常に高い。

これもぐーたら主婦のたまものだろう。

料理のできない俺もまぁ重宝するところ。


買い物後の冷凍庫を漁ってみた。

ふと、手にした『ほうれん草セージ君』


・・・ついに食べ物キャラクター化の魔の手が一般食品企業にも!!?

萌え絵はなかったのでホッと一息。(ため息?)



駄ジャレについては突っ込まないのかって?

ああ、自分を棚には上げない主義ですから。




 10月18日


さけるチーズは必ず爪で1mm半くらいにさいて食べる。

爪が短い時は苦戦してでも1mm半。

深爪の時でも1mm半。



貧乏性ってのは直らないもんなんですか?

4分の1くらいを一気に食える母さんの血は俺には入っていないのか。

羨ましいようであんま羨ましくない。

やっぱ貧乏性であってるのかもね。




 10月19日


prrrr・・・prrrr・・・ピッ、ピッ

>明日台風来るかな?


ピ、ピ、ピピ、ピ、ピ・・・・ピッ!


>来そう天外


prrrr・・・prrrr・・・ピッ、ピッ


>君に聞いた俺が悪かった




本当に失礼なヤツだな




 10月20日


吹きすさぶ嵐。うちの高校でも暴風警報により帰宅命令。

たかが4時間目に家に帰れるくらいではしゃぐわけでもないが。

・・・ま、二度ほど飛ばされかけたけどね(完全浮足立)


てか、暴風警報が出てから帰宅するのが一番危険なんじゃねぇのかよ!と凶悪な雨風と世間の不条理に悪態をつきつつ、淡々と帰路を進む。


学校から駅、駅からバス、順序よく帰り道をこなしていく。

バス停でバスを待っていると、見知った顔が駅の方から走ってくるのが見えた。

2年ぶりくらいだろうか。喜怒哀楽の表現が激しく顔に出て、なによりすぐキれやすくて、でもそれだけに何に対してもストレートで裏の無い素直なヤツ。


迷惑な台風も、このくらいのドッキリハプニングがあるならまぁこれもまた良しかな。


今の学校について

進路について

将来の話

過去の話


思いつく限りの話を地元までのバスの中で交わす。

こういう時、本当に時間は誰に対しても平等に進んでゆくものなのだな、と実感する。

いつもと同じ朝、いつもと同じ顔ぶれ、いつもと同じ帰宅路。

日常を送るたびにナニかが麻痺していたのだろう。

自分のいない他県でも地球の裏側でだって、人はそれぞれ自分の思いのままに行動している。

当たり前の事で、頭では分かってきたつもりだったのだが。


不意に宿る現実感。


そしてバスの到着。


こうして肩を並べて歩くのも本当に久しぶりだな。

と、口には出さず心に思いながら歩く。そんな臭い仲でも無いからだ。

別にそれを察したわけではないだろうが、アイツが呟く「なぁ、寄り道しないか。」


高校は他市にあるので、自分の町の友達の家に遊びに行くことがめっきりなくなった今では、地元であっても決まったルート以外はほとんど立ち寄らない。



「随分変わったもんだなぁ」

見れば、見覚えの無い家が多く立っている。

元の住人を知っているわけでもない。自分に割と近い場所にいた人が単に遠い場所へ行っただけのこと。

きっと引っ越さなくても合う事は無かったろう。

とはいえ、昔見慣れていた景色が変わってゆく事に少し戸惑う。

ここ数年、意識していなかったが、自分の家の周りも変わっているのだろうか?

もし留年でもしていて今帰って来たなら、故郷の変貌に驚愕するのだろうか。


「ここは○○の家やん。懐かしいなぁ。」

十字の途中で交わった線も、いずれはまた別のベクトルを走っていく。

Xな関係はこれまでも、そしてこれからも紡ぐだろう。

アイツは、俺の事を覚えていた。

きっとそれが自分の中で、存在の証明なのだと思う。

そして、多くのXの中に少数ながら混じっているYを、俺は大切にしようと思った。


「なぁ、あっち、行かねぇか?」

指差したのは山に続く小さな小道。

小学校の時は、仲の良かった友達の家のすぐ横な事もあって、よく利用したものだ。奥にはガスタンクがある。

別に嫌ではない。そう思い緩い傾斜の小道を歩いていく。

よくアイツは小学校でも中学校でもケンカをしていた、といった。

中学校の時にも良く聞かされたものだが、まだまだエピソードはあったらしい。

だがそれは過去のものばかり。

「高校では?」そう、問うと、少し照れながら「ケンカするのが怖くなった。」

そういえばアイツは友達とのケンカ別れが多かった。よくするケンカでも、後の仲直りを、自分からはできない奴だった。

ケンカの数を重ねても、ついぞ素直になることは無かったアイツも、高校生活で幾ばくかおとなしくなったのだろう。

それは成長なのかと聞かれると、俺は答えることができない。

ストレートに感情を伝えられる事に、俺は少なからず羨望を抱いていたのだと思う。

ケンカをして、伝え、伝えられるものも多くあるだろう。

いつもちゃんとと対峙しない俺に対し、いつも正面から立ち向かう彼。


時は人を変える。良くも悪くも。

そして人は変わる、変われるものなのだなぁ。とも思った。



ついたガスタンク。そこだけは何も変わることもなく、雄大にそびえたっている。

今こいつが使われているか否かは知らないが、きっとここから見る景色と数年前に見た景色は同一の・・・

いや、目線が違う。小学校では背丈ではクラスで常に前から三番目だった俺も、今では後ろから指折り数えるくらい。

人は止まらないし、止まれない。あらゆる場面において。


今日一日で、色々教えてもらったような気がする。「たまにはこんなのもいいよな。」

そう言って踵を返そうとする俺に「もっと奥いかね?」と彼。




うん、あのね、どこのガキがわざわざ台風の日に制服濡れ雑巾にして靴ギュッポギュッポ言わしながらどんどん狭くなるモロ遭難コースをつき進むんじゃ!もうコース的に6合目に到達してんぞ、いい加減成長せんかい!!こちとらさっさと帰ってシャワー浴びてパピコにかぶりつきたいんじゃ!!



ああ、いつもこの現実的な自分がすごく嫌だったのだが、電波も常にバリイチくらいの山奥で携帯で子供110番に電話するよりかは多少は現実的な方がいいかもしれない。


日常を離れ浮き足立ったとしても、現実的な自分を頭の隅には残す。

これが自分の無意識下の安全策であり自分の嫌いなところでもある。




 10月21日


人生何が役に立つかわかったものではない。

小学校の時に流行った座ろうとしている人の椅子を引いてこかす悪戯から培った、座る時には椅子を確認してから座るというスキルが、よもやトイレで役に立とうとは!


座椅子を上げたままの洋式便器に座りかけたその時、幼い頃の慣習が自分を助けた。

よしんばゴミ箱にケツから押し込められたようないじめられッ子フォームになった場合、声を上げて泣くか笑うかしていたであろう。


そう、英語や国語ばかりが人生で役に立つわけではないのだ!そう心に言い聞かせ、前にTV、手にはコントローラーを携え、今日も戦闘シュミレーションをするのだ。




 10月22日


とかく傷つきやすい思春期の少年少女。

鼻毛チョロリを指摘するか否かは非常に由々しき問題。

言ってしまえば一時の恥で終わるというのはまぁそうなのだが、どうにもストレートに言うのははばかられる。

自分で気づいてもらうのが一番良いのだが、またそれはそれで難しい。

しきりに自分の鼻を気にしてみたり、鏡のあるトイレに連れションに連れて行ったりしてもなかなか気づいてくれなかったり。

どうにも難しい問題である。


まさか今日その問題がWパンチで訪れようとは。



本日昼休み、見知った顔とすれ違い、呼び止める。

いつもの  ポンポン、「ん?」プスッ。  という、呼び止めるときの常套悪戯、「振り向きざまに人差し指でプスッ」をしようと思い、肩に手をおき頬に狙いを定めて人差し指を伸ばす。


ポンポン クルリっ


チョロリ

・・・

「や、やぁ、奇遇だねチミィ。」しどろもどろ。

俺の苦手とする問題を抱えた(生やした)少年を呼び止めてしまった事を少し後悔しつつも、目線をあらぬ方へ向けて喋る。

「だよなー。いえてるわそれー。」上の空。

基本的に相手の話の内容を少しもぶり返さないで相槌だけうっている状態は、話の内容がよくわからないか、もしくはちゃんと聞いていないかである。


どうしようかと悶々と悩んでいると、向こうからまた見知った顔。

そうだ、ヤツは直情的な性格だからきっと速攻でチョロリを指摘してくれるに違いない。


「おい、中・・・」


チョロリ

・・・

「おう、勉強してるか?」

「ぼ、ぼちぼちなー。」四面楚歌。

なんなんだおまえらは、もしや俺が呼び止めれば毛が伸びる仕組みじゃあるまいな。


『右向けばチョロリ左向けばチョロリ』の極限状態での談話。ちっとも楽しくないどころか精神が衰弱する一方。ていうか俺を挟んでしゃべるな。

ドッキリならさっさと看板掲げて出てきてくれと祈るも、一向にきやがらない。


・・・なんだか3分の2チョロリのこの状態ではなんかむしろ俺がアレな人のように思えてきた。このまま採決とったら俺が少数派やないか。これだから多数決社会には矛盾があるんだ!少数派にも尊重を!お慈悲を!・・でもこのチョロリ人口の比率の高さといったら。3分の2ということは日本で言うと6千万人以上がチョロリということに他ならないのでは?そういえばクラスの大半もチョロリだったかな・・?最近TV見てないからなぁ、だれか女子高生に人気のファッションリーダーが「チョロリ始めました。」宣言でも出したのか?それが回りまわって男子にまで流行を?今の流行最先端は鼻毛エクステンション?


まて、落ちつけ、正気を取り戻せ俺。2人がチョロラーということは、片方が片方を指摘し、それをまた片方が返すという、なんとも理想の形になっているでわないか!


「そういや、数学はどうなんよ?2人とも。」と、自分だけ取っていない数学の話題を振ることによってなんとか2人を対面させる事に成功!あとは成り行きに任せるのみ。


「―――?」(毛に集中しすぎて聞いてない)

「―――。」 (毛に集中しすぎて聞いてない)

「―――!」(毛に集中しすぎて聞いてない)

「ふーん、そうなんやぁ。」


気づけよ!!


肝心な事をカタギの人間に伝える事のできないヒーローのようでもあり、鈍感な友達に女の子からの好意をそれとなく伝えようとする主人公の一番の親友のようでもあり。


でも問題の中心は怪獣オシメツケールでもなく隣のクラスの由美子さんでもなく鼻毛。全く綺麗な話にはならない前提でのミッションに骨を折るエキストラ以下の俺。(結局放っておいた)


皆さん、チョロリは自分だけでなく周りにもいらない気苦労をかけるので鼻には十二分に気を使いましょう。




鼻って漢字、なんかダブルチョロリっぽくね?



 10月23日


ブビーーーー!

塾でいつも集中を中断させられる鼻かみ。

確かに鼻で息を吸う人にとっては鼻から息ができないというのはかなり苦しい事だと思うが、あまりに聞き苦しい音を何度も鳴らされるのは大変嫌な気持ちである。

公共の場のエチケットとして、控えめに、たおやめぶりに鼻をかんでもらいたいところ。

だが、それではいつも豪快にかんでいた人はスッキリしないのだろう


そこで皆さん、ここぞとばかりに快適な鼻水への対処道具を研究してはいかがですか!

これこそスキマ産業だ!!


発案1 鼻管

使用法 右の鼻の穴と左の穴をいっそくっつけることによって鼻水が垂れることの心配がなくなる。

結果   息苦しいという死活問題が全く解決していないどころかいっそう苦しいので却下。


発案2 忍法鼻水遁の術!ニンニン!

使用法 いっそ穴に細い管を鼻水の内位置にまで差し込む事によって息を吸いやすいようにする。

結果   常時胃カメラを入れているような不快感と、奥に差し込むまでに鼻水が管の中に「レギュラー満タン入ります」なので、本末転倒で論外。




ていうか鼻シュシューみたいな生理用品があるのでは・・・?

もう完全な取り越し苦労。でももうちょっと確実な対処法も欲しいところ。




 10月24日


血液型についてのSP番組を見た感想


俺は本当にA型なのだろうか。ちょくちょく合わない結果が出てたなぁというか俺全然几帳面じゃないし。

急ぎの用の途中で変なオジサンを発見したらついていってしまうかもしれない。

絵心も無いし。記憶力が無いのはあたってますが。

完璧に当たってるとすればあれくらいか


寝つきの悪さ。


いやー、もう夜は寝れない寝れない。本当に明るくなるまで目つぶってたこともあったねぇ。

昼寝のしすぎでねぇ・・・。




 10月25日


え、チャリに乗るときに足つりそうになったことないの?

足の裏の土踏まずあたりで神経が切れたみたいに痛むときは?

何もしてないのに足の指がつったりとか・・・

んじゃほら、伸びをしたときに腰がつりそうになったりさ・・。



当たり前と思っていたこと〜が〜、かなりの異端だった時の〜こど〜く〜。

やりきれない想いを〜胸に抱き〜このまま〜どこかへ〜いって〜しまえたぁらぁぁ〜〜。

そして富士の樹海は俺を包みぃ〜〜こみぃ〜〜、初めて声をあげてぇ〜泣いたんだぁ〜〜。


 『絶望の詩』 脳内サラウンドより好評絶望中!!



俺としては伸びの時の腰のつりだけは譲れないんだけど。




 10月26日


そうねぇ、たとえていうなら、道の先を歩いてた「うわ、おばさんくせー。」と思った人が姉貴だったときの空しさ?




 10月27日


エッグロールのエッグが極小な事について憤慨する俺はやはり器が狭いんだろうか。



でもタマゴのある方から食ったときは少し幸せ。




 10月28日


かなり久しぶりに見た生殺し番組「ドッチの料理SHOW」は本当に大丈夫なのか。


食えもしない料理の過程を見てどうすんだという思いから全く見てなかった料理ショー。

たまたま見てしまったので一本通して見てしまったのだが、(術中はまりまくり)


今日のお題「ショウガ焼き」vs「ハンバーグ」

いつもどおりタレに、中身にとこだわり、厳選バトルが白熱している中、ショウガ焼きの素材VTR

ショウガ焼きのメインであるところのブタの厳選素材


その名も「走る豚」

他の牧畜地に比べて非常に一匹辺りの土地が広く設けられており、怠惰なイメージとしてよく使われるブタが愛らしいシッポをフリフリ、ドタドタと活発に走り回り、野菜をモグモグと食う様が「ベイブ」を彷彿とさせ、愛嬌のある姿に胸キュン。いやー、ブタって存外可愛いもんなんだなぁー。


「ということで、こちらがその厳選素材『走る豚』です!!」



肉塊


ドタバタドタバタ、プギープギー!プ、プギィィィーーー!!ドン!



肉塊

・・・

もう「ブタ」じゃなくて「トン」。

あっさりと肉にされてしまった、もう二度と駆け回ることのないベイブの仲間達にお茶の間一同唖然。


確かに肉を食うということは生命を絶つのは必然の事で、家畜として飼われている上で仕様の無いことでもあるし、ただ死から目を背ければいいということではないのだけれど

戦略的にどうなん?

結局ショウガ焼きが多数派だったけれども、TVの前の我が家は割とひき気味。


活発に走り回るベイブの全然華麗ではない方向へのビフォーアフターを見せられた所で食欲増進にはなり得ない我が家なのでした。




 10月29日


「へー、元カノと2人っきりであってても今のはそんな怒らへんの?」


友人にかなりそういうのに厳しい男がいるだけに意外だった。

やっぱカップルでも色々いるもんだなぁと感心しつつ話をする。



結構男ってそういうのって引きずるもんだと思ってたけど――

俺はそうでもないぞ。基本的に2人っきりでもそういう風にはならへんけど、もし向こうが誘ってきたらヤるで。

いぃー!?うわーそんなん絶対後々面倒くさいでー。もし元カノがソレでご懐妊なされたらどうすんねや!

んなもん黙っとくに決まってるやろ!向こうにも今カレがいんねんからそいつの所為になるって。

おまえな、今時誰のsonかくらい絶対わかるぞ?

うっそ!まじで?じゃぁ、とりあえず携帯は受信拒否にして家に閉じこもるか・・。

元カノやったらオマエん家くらい分かるわアホウ!

あとはシラを切りとおすしか・・。


うん、おまえはアレやな、「GOOD BYE 屑男」やな。



束縛も放置もどっちも好きじゃないんだけど、結局人間どっちかに偏るんだろうな。

独占欲か浮気心どっちが先に立つのやら。


どちらも極力避けたい思いの俺には恋愛ができないのかもしれない。



 10月30日


何回やってもCMみたいにチキンラーメンの上のタマゴが目玉焼きにならないんだけど。

なんか他にいるもんあんの?愛情?

愛情なら与えすぎてヒヨコが生まれんばかりに与えてるのに。


「なんであたしじゃカタくならないのよ!この甲斐性なし!!」

となじったところで最後には生卵を一気飲みしなければいけないのは毎度の儀式。


人肌生卵が一番まずいのな。




 10月31日


とかくスリルの欠けている世の中。

俺はみんなに今日味わったちょっとしたスリルってのを分けてあげたいと思う。

さっそく試してほしいんだが、


洋式ベンキ(便座を下ろしている状態)にズボンはいたまま座るとなんだかイケないことしてるみたいな感じすっぜ!!(便座カバー付きが好ましい)

さらに水を流すとなおのこと。



で、俺だけの嗜好だった場合はそのまま下水道に流れていきたくなるだろうなぁ。

あ、あともうひとつ。脱糞の後っていう条件つきね。


さぁ、みんな小走りでトイレへレッツゴー!報告はしなくていい。絶対に。

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