2月6日
my ipod
昨年大枚をはたいて購入し、その日から常にipodを携帯し、CMのように踊り狂い、果ては添い寝までする始末。
完全に生活必需品となっていました。
「無人島に置きざりにされた時に持っていたいものは何か」はと問われれば、
もちろんipod。そう、何千曲と入るipodさえあれば何日間でも過ごし通す事は簡単に
・・・やっぱり電源がなければ持続しないので今はまだエロ本にしときます。太陽電池版開発プリーズ!!
そんなipod。
いくら未来臭のプンプンする夢の機械とはいえ、人工物には故障はつきもの。
ふと朝目覚めたらすでに事切れていたipodが転がっていました。
電源を繋いでもピクリともしません。
以前にも画面がとまる事はあったので、あの時と同じようにリセットを試みましたが全く動きません。
なんてことだ。別れとはなんと唐突なのか。
突然いなくなってしまった彼女(女?)の最後の言葉は「サンキュー!!」(HOME MADE 家族)
一体何を伝えたかったのだろうか。君の消えた今となってはもはやどうでもいいこと。
心にぽっかりと穴が開いたような気分で空虚な日々が続いていました。
どうして、なんで、のくり返し。いなくなってから初めて気づく大切なモノの存在。
あたり前のように生きてた。この生活を。
君がいるのが必然で。俺の懐に納まっているのが当然で。
そんなことはない。
ふと手を離せば消える場所に君はいたんだね。ってことがわかった。
あ。
修理に出せばいいじゃないか!まだ一年も経ってないだった!
ほしょうしょってどこにありますか?
ここへ来て自分のずぼらな性格を悔やむ。
誰だって念願のモノが手に入り、その操作に心を奪われていれば保証書の管理だってずさんにもなるさ。
保証書も今や燃えるゴミの灰の一部か、それとも部屋の隅のプリント群(学校生活12年分)
見つからないもの無理は無い。
だが、どっちにしたって修理は必要だ。まぁ、少しくらいの金には目をつむろうじゃないか。
これはどうみたって本体の故障。ということは本体の修理が必要なわけで、
28,140YEN也
ふざけるな
ipod mini が買えてしまうではないか。
それでは修理ではなくただの買い替え。
こっちにそんな金を出せる余裕はない。あったら買い替えてます。
嗚呼、やはりこれが今生の別れになってしまったのか。およよ。
これからの音楽生活は以前のMDウォークマンに戻すしかないのですね・・。
74分しか入らない!MDの!ちょくちょく音とびする!ゴツゴツの!
そう、わかってはいるのです。
彼女には、S○NY式 MDウォークマン(ブルー)にはなんの罪も無いことくらい。
すでに無い影をいつまでも追ってしまう。
優秀すぎるというのもある意味では罪なのかもしれませんね・・。
ふと見るとこのMDウォークマン、i pod のイヤホンがささっています。
そう、ipodのイヤホンだけは気に入らなかった俺はipodとMDウォークマンのイヤホンを交換していたのです。
黒のスティックコントローラーに不釣り合いな白のイヤホン。
そうだった、ipodのイヤホンっていうのは白なんだったな・・・
と、最後に。と思い、白イヤホンをipodに挿したそのとき、
ヴヴ、ヴーン。
なんとディスプレイにリンゴちゃんのマークが!!
そして数秒後にプツン。と切れてしまいました。
少しの時間呆然としていると、電源の無いことにハッ、と気づきプラグを挿し込みMENUを押してみると・・・
ヴィィィィーン
動いた!ipodが動いたよ!HDDが回転してますよ!復活祭で御座います!!
日頃は無表情で聞いているペナルティーワッキーの持ちギャグ「芝刈り機」の音を生涯初めて歓喜し、恍惚として耳を済ませておりました。
きっと最初で最後ですが。
こうしてmy ipod は今日からまた俺の懐で動き続けるのでありました。
眠りipodを専属イヤホンが挿入によって目覚めさせる。
なんだか童話と未来を足してエロで割ったようなロマンスをここに垣間見た気がしました。
当の俺はというと、
女にフられて悲しんだものの次の日にはケロっと次の女に告ろうとしたその時に元の彼女に復縁を迫られちゃっかりと元の鞘に戻ったダメな男の気分です。
現実ではこんな男にはなりたくないですね
MDはきっちりと押し入れにぶち込んでますが。
というかこの復活劇自体がそういう仕様の物だったとしたら恥死は免れませんなこりゃ。
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